木漏れ日の中で

~元・不登校先生と子供たちの歩み~

私が不登校だったわけ①

October 3, 2024

私が不登校だったわけ①

こんにちは!宮崎市で小学生・中学生のためのフリースクール「My little academy/マイリルアカデミー」を開校予定の福島百香と申します。

先日ようやくホームページを公開し、教室の準備も着々と進んでおり、いよいよ生徒様を募集できる状態になりました!(歓喜!)

県における調査では、2022年度の不登校児童生徒数は、小中学校で30日以上欠席した児童生徒数が過去最多の2,337人、ということは行き渋りがあったり、30日とまではいかない子を対象とした場合より多くの家庭で学校との向き合い方について悩んでいる、ということになるかと思います。

全国的に見ても増加の一途をたどる不登校生徒の数。

理由や原因がはっきりせずわからないケースが多い…ということですが、私も「よくわからないまま不登校」を経験した一人です。

大人になってようやく言語化できたり、原因が思い当たるようになりましたが、子供のころは本当にわからず、「私だって学校に行きたいんだ!」と大泣きしていました。

もちろんお子様一人ひとり違う人間ですので、不登校の原因はこれだ!などと書くつもりはございません。

あくまで私のケースであり、お子様の不登校に悩む保護者の皆様に「それでも大人になれたんだ」と感じて頂ければ幸いです。

 

なぜ不登校だったのか?

 

まず結論から申し上げますと、私が不登校だった理由は「繊細すぎたから」です。

大人になった今だからこそ気を付けて、自分の繊細さと上手に付き合えていますが、自分のコンディションを保ち、人と同じ生活をするのは、相当の努力を要します。

いわゆるHSC・HSP(Highly Sensitive Child/Personの略:繊細過ぎる性質を持つ人、子供を指す)という言葉をよく耳にしますが、その中でも私は、かなり少数派のHSS型HSPという気質に当てはまります。

インターネット上で検索すると「外部からの刺激に対して非常に敏感だけど、刺激を求めずにはいられない、という矛盾を抱えた存在」と書かれています。

意味が分かりませんよね!(私もそう思います。笑)

この性質について私が知ったのは20歳の時でした。

物心ついたときから「自分が人と違う」と違和感を持ち、何度も病院をたらい回しになり、死を考えるほど生きづらさを抱えていた私は、こういった特性があると知れただけで、自分の存在を肯定されたように思え、それから特性を踏まえてライフスタイルや、考え方の癖を直すようにしていきました。

 

不登校で生まれた母との絆

 

自然と多く触れ合える少人数制の保育園に通っていた私は、小2で行き渋りが始まり、それから高校を卒業するまで母との格闘がほぼ毎朝のように続きました。

もちろん、その時代は「学校に行くことが当たり前」の時代でしたので、いやいや通ったり、大丈夫な時期などもありました。

ただ不登校の定義が、「年間30日行けてない生徒」ということで、その定義だと私は小中高不登校ということになると思います…汗

ちなみにとても大切なことをお伝えしますが、私は三兄弟の真ん中で、兄と弟がいます。二人とも文武両道、国立大学に進学し、弟といったら、こんな姉を見ながらも「小中高12年間皆勤賞」という偉業を成し遂げた優等生です。

何が言いたいかというと、不登校は決して親のせいではないということです。

私も不登校で一番辛かったことは、母が「ごめんね。」と泣きながら自分自身を責めている姿を見ることでした。

普段は明るく全力で私と向き合ってくれる大好きな母が、自分のせいで苦んでいる。

「本当に自分はなんてダメな子供なんだろう」という気持ちと、それでも学校に行けなくて苦しい気持ちのせめぎ合いでした。

だから私はお父さん、お母さんに声を大にして伝えたいです。

お子様が不登校なのは、決してあなたの育て方が悪かったからじゃない。

むしろ逆です。「親のいう事が絶対」と恐怖で支配せず、「学校が辛い」と話せる親子関係は、信頼関係があるからこそのものです。

三兄弟の中で一番両親に苦労をかけた私ですが、一番両親との絆が深く、今では何でも話せる一番の理解者です。

「不登校のわが子とどう向き合うか」

苦しくて、辛い状況に見えますが、これを一緒に乗り越えた親子の絆、一生懸命向き合ってくれた親への信頼は、一生ものです。

いつか幸せになったわが子と「あの時は大変やった~」と笑い合える日が来る。

そう信じて、では今どうすべきか。『一日から利用できるフリースクール』で一緒に考えてみませんか?

(→②に続きます。)

マイリルのHPはこちらから→https://www.my-little-academy.com/