みなさん、こんにちは!
宮崎県で小学生・中学生の為のフリースクール(不登校支援)を運営している福島百香です。
さて、前回に引き続き「私が不登校になったわけ」について記しています。
学校の状況や、お子様によって、状況は様々ですが、私のケース、大人になってからの気づきを共有することで、どなたかのお役に立てれば幸いです。
前回お伝えしました通り、私が不登校になった理由は、「繊細すぎたから」です。
繊細な子にとって「学校」というのは、とても苦しい環境です。
何の問題がなくても、教室という空間にいるだけで疲弊し、単純に、週5日通うことが負担だったように思います。体力と同じように気力も、人それぞれなので、週に何日登校するか、自分のペースで決められたらいいのに。と思っていました。
具体的に私は、以下のようなことにストレスを抱えていました。
中でも、比較されて、平均的であることが求められることには、ずっと苦しめられていたように思います。大人の社会もですが、子供社会はもっと厳しく、正直な比較の環境であったように思います。
私は、小学二年生で掛け算九九ができずに、厳しい先生に昼休みも、放課後も居残りをさせられました。そのせいか、元々変わっているからか、昼休みや放課後に遊んでくれる友達はいませんでした。そのうちに、自分がなんだか変なことに気がつき、仲間外れにされたり、先生に怒られることが怖くて、それからはずっと、他人の顔色を伺って、空気を読みながら生きてきました。
自分の考えや、個性を押し殺しながら、計算高く学校生活を過ごしてきたつもりでしたが、3年に一回くらいはいじめられたり、先生に嫌われたりしていました。
でも不思議なことに、学校に行けなくなるのは決まって問題が解決して、落ち着いて学校生活が送れるようになってからでした。体って正直なので、その時は負けない!と頑張れても、その時に蓄積していた多大なストレスが落ち着いたころに目に見えて出てくるんですよね。
大きい音や、行事ごとが苦手なのは、きっと繊細な子あるあるだと思います。
私は「全校集会」が苦手でした。コロナ禍を経験した世代は色々な学校行事に、より苦手意識や違和感を持つかもしれません。
私は大人になっても、音に敏感で、人が多く集まる場所は苦手です。
大人になると自分の意思で避けられる苦手なことや、人間関係も、子どものうちは、少なくとも今の社会では登校拒否以外に避ける道はありません。
自分が「安全ではない」と感じる場所に行くのは大人だって嫌です。
もしかしたら「行きたくない」というお子さんは、私のように既に闘ったり、我慢していたけど、燃え尽きてしまったのかもしれないですね。
言葉では伝えられなくても、学校や教室で、心理的安全性が感じられないから行きたくない。無理をしてしばらく行けても、ストレスは蓄積されていきます。
まずは、「なんだかよくわからないけど、よく頑張っているんだね」と伝えてあげてほしいです。
その上で、週何日なら頑張れるか、もし周りの音を小さくするヘッドフォンや、マスク、手でにぎにぎしておけるものなど、「これがあったら少し落ち着く」というものを持って行ってもいいか、苦手な授業だけスキップすることが可能か、など先生とお話できるといいですよね。
ただきつい時には無理をしないでほしい。これは昔の自分にも伝えたいです。
フリースクールというのは、学校の代わりのように思われている方が多いかもしれませんが、私は学校と家庭で過ごす時間も大切にしたうえで、補助的に使えることが理想的だと考えています。
学校は大切です。苦手でしたが、私の大好きな英語に出会い、恩師や、親友に出会い、たくさんの経験ができたのも学校のおかげです。
「ひとりひとりに合った学校との向き合い方」
これを一緒に考えて、子供たちの明るい未来へ繋げていくことが、私たちの使命だと考えています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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