こんにちは!宮崎市で小学生・中学生のためのフリースクール「My little academy/マイリルアカデミー」を運営している福島百香です。
今回もお読みいただき、ありがとうございます!
SNSが苦手な私ですが、お子様を預けていただく上で、少しでも私のことを知っていただきたい…という思いから、このブログを綴っています。
書いている途中で新たな思いが湧いて脱線してしまったり、自分の考えをどう伝えるべきか悩んだりして、なかなか時間がかかってしまう作業です(^^;)
今はまだ、きっと誰の目にも触れられず、インターネットの海をゆらゆらと彷徨っているところでしょう。いつか誰かの心に届いたら素敵だな、と思いながら綴っています。
さて、今回も前回に引き続き、私の英会話講師時代に出会った子供たちについてお話しさせていただきます。
子供との向き合い方に正解も不正解もありませんが、「こんな感じの先生なんだ~」と少しでも知っていただけたら嬉しいです。
【Yちゃん/T君・小学5年生】
YちゃんとT君は、どちらも小学5年生で、出会った時期は違いましたが、二人とも『HSC』(高度な感受性を持つ子供)でした。
Yちゃんは少し大人しめですが、仲良くなるととても楽しい子でした。見ていて苦しくなるほど、周囲に気を使っていました。
他の子が私に注意されないように、わからない問題に答えられるようにと、Yちゃんが答える番でなくても一生懸命問題を考える、という子でした。
Yちゃんには年の離れた小さな兄弟がいて、親御さんも忙しそうでした。
もしかしたら家で小さな兄弟の面倒を見て、両親を気遣ううちに、学校でも友達に世話を焼いて、先生に気を使って、疲れてしまっているのかなという感じでした。
私は彼女にいつも「大丈夫」と伝えました。「先生あんまり怒らないでしょ?他の子にはちゃんと先生が教えるから大丈夫よ」と言うと、とてもほっとしたようにはにかんで笑っていました。
彼女は自分の勉強に集中するようになってから、だんだん英語力が伸びていきました。
私自身、学校に行けていなくても、勉強、特に文系科目は結構得意でした。
安心して学べる環境さえあれば、このような繊細な気質の子は物分かりが早く、得意分野をどんどん伸ばしていけるのです。
Yちゃんとの出会いは、そう確信させてくれました。
T君は、出会った頃には一言も言葉を発せない「場面緘黙症」でした。4年生ごろから急に言葉を話さなくなり、だんだん教室に入れなくなったそうです。
最初は目も合わせてくれず、英語も休みがちでした。英会話はどうしても「発話」が大切になるので、リピートや会話の練習で全く参加してこないのも心配でした。しかし、ライティングや問題演習は得意で、しっかり内容を理解していることに驚きました。
彼は一言も話しませんが、とても傷つきやすく甘えん坊です。
少しずつ距離を縮めるうちに、彼が肩をポンポンと叩き、私の手に書いた言葉を当てるゲームを嬉しそうにするようになりました。
元気な男の子が多いクラスでしたので、T君が何か話したいのに気づけないことがありました。
すると、何も言えないので、涙目になり、お腹が痛くなって、しばらく動けなくなってしまうのです。
トイレに行きたかったわけではなく、トラウマを思い出したのか、ストレスを感じるとお腹が痛くなるのかはわかりませんでしたが、本当に心配でした。
とにかく様子を気にかけて、「うざい」と思われるかな~とびくびくしながら、ちょっかいをかけたりすると、それからよく私に同じようにちょっかいをかけてくるようになりました。
二人とも、学校でたくさん傷ついたり、違和感を覚えて「登校拒否」になってしまっていましたが、お母さんの思いはどちらも同じでした。「学校に無理に行かせたくはないけれど、預けるところがない」というのが一番の悩みの種のようでした。
私もその頃から色々と調べていますが、宮崎県には「フリースクール」と呼べるものがないように思えます。「フリースクール」の定義は明確ではなく、まさにフリーなのですが、親御さんたちが求めているのは、「わが子の特性に配慮しながら、勉強を教えてくれる場所」なのではないか、と考えるようになりました。
「不登校」で私が最も危惧していることは、「学校に行きたがらない」状態のまま頑張ってしまうと、過剰なストレスに心身が耐え切れなくなることです。
T君のように「急に何かができなくなる」のは、体が「もう頑張らないで!」とストップをかけていることによるもので、心身の不調として現れてくるのです。
私は高校生の途中から、急に意識を失い倒れるようになりました。道端やトイレで倒れて救急車で運ばれたこともありますが、病院では何の原因もわからず、治癒するまで長い時間を要しました。
私の親は自営業だったため、「学校に行きなさい!」と怒っても、体調が大変な時は仕事を調整して一緒に病院に行ったり、そばにいてくれました。会社に勤めていたとしたら、もっと大変な心労をかけていたことでしょう。
仕事は急にやめたり、休んだりできません。頑張るお母様方の不安を少しでも軽くできたらという思いです。環境が整えば、自然と問題に向き合えるようになります。
ご両親の笑顔が子供たちにとって何よりの安らぎですからね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
素敵な日曜日をお過ごしください♪
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