こんにちは!宮崎県宮崎市で、不登校の子供達の学び場「マイリルアカデミー」を運営しています、福島百香と申します。
生徒さんを募集しているものの、必要な方に届かないまま冬休みになってしまうのではないかと冷や冷やしているこの頃です。大人になってからの時間の経過って本当に早いものですね。
夏休みが終わり、秋休みも過ぎましたが、寒くなると始まる持久走が嫌で嫌で、なんとか避けられないものかと悩んでいたのを思い出します笑
今日は、「不登校の子供達に経験してほしいと願うこと」と題して、不登校だったり苦手なことがあっても、社会で自分の役割を果たせる大人になるために、子供時代に絶対に大切だと信じていることについて綴っていきます。
私は文部科学省の定める「年間30日以上欠席が認められる生徒」という基準では小中高不登校に当たると思います。しかし、母の厳しさや先生、友達の協力もあり、毎日は無理でもなんとか頑張って通い、高校も推薦で入学し、卒業しました。
高校時代が一番厳しく、本当にギリギリで卒業させてもらえました。それでも進学クラスの中で文系科目は上位、特に英語はトップで、学校代表として東京の弁論大会に出場したり、カナダに短期留学したりしました。
本当に変わった奴だと自分でも思いますが、これは私なりの作戦でした。
私にはできないことや、苦手なことが多くあります。
「普通に学校に行くこと」がその一つです。普通に朝起きて、先生の言うことを聞いて、全科目で平均的な成績を取る、ということができません。
いつしか私は、できないことを頑張ることは諦め、できそうなことを頑張るようになりました。親や学校の先生から「変わった子」と思われても、「何もできない子」とは思われたくありませんでした。
いつか誰かに「こういうことは苦手だけど、ここは本当にすごいよね!」と褒めてほしい、という一心でした。
「不登校は不幸じゃない」と自身の不登校経験を発信している小幡和輝さんの著書「学校は行かなくてもいい」で共感したことがあります。それは「不登校だけど○○はできる」を見つけよう、という章でした。
「学校は苦手だけど…」の後に続く「何か」を見つけられれば、何とか生きていける、というお話でした。
その「何か」が和輝さんにとっては「ゲーム」、私にとっては「英語」でした。
和輝さんのように家の中で見つけられる場合もあれば、私のように義務教育に触れなければできない場合もあります(私は中学で初めて英語に触れました)。
人それぞれ、誰にだって苦手なことはあります。
不登校生徒、HSC、グレーゾーンの生徒は、得意と苦手の差が激しく、「苦手なら頑張れ」というような努力や根性論では対応できない特性を持っています。
では、どうしたらその「何か」を見つけられるのでしょうか。
私はそれが「成功体験」からのみ得られると考えています。
特に、学生時代の「小さな社会」での方が得やすく、印象深い成功体験になりやすいです。
学校で体験できるものの中で唯一、私が子供時代に経験してほしいと願うこと。それは、自分が少し人より得意だったり、褒められる部分を知ることです。
その小さな成功体験の積み重ねが、自分の未来を選択し、道に迷った時の道しるべになるのです。
「成功体験」といっても、必ずしも成功しなくてもいいのです。「楽しい!」や「嬉しい!」といった感動、感情がポジティブに動く体験が、その人の人生を明るい方向へ導いてくれます。
学校に行けないことで、その機会が奪われるのか。それは和輝さんや私のように人それぞれです。私は「小中学生のためのフリースクール」を運営する教育者として、子供たちの心にある辛い体験や、低くなってしまった自己肯定感を、再び感動や、ワクワクで塗り替える、そんな教室でありたいと思っています。
そのためには、保護者の皆様の協力が必要不可欠です。
一緒に子供の人生を支える「何か」を探してみませんか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!だんだん肌寒くなってきましたが、お体ご自愛ください。
マイリルのHPはこちらから→https://www.my-little-academy.com/